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参院選が公示され、第一声をあげる自民党の石破茂総裁=2025年7月3日午前10時7分、神戸市中央区、田辺拓也撮影

 参院選をめぐる石破茂首相(自民党総裁)の遊説での移動距離の長さが過去の首相と比べて際立っている。与党の苦戦が報じられる中、東京から離れた接戦の1人区に入るなどしているためだ。一方、野党党首らも支持基盤の開拓や比例票の上積みを図る。

 自民の遊説日程を基に朝日新聞が調べたところ、公示日の3日から9日の1週間に首相が演説会などで移動した直線距離は、計約9980キロにのぼった。

 朝日新聞の「首相動静」によると、自民が政権に復帰した後の2013年以降の4回の参院選をみると、公示日から1週間の歴代首相の遊説距離は2千~5千キロ台。石破首相はそれと比べると突出している。

 背景には、選挙の勝敗を左右…

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